こんなに元気なのに心臓手術が必要なの?
さまざまなデータをもとにして、
心臓手術を受けることが患者さんにとって有利と判定されたとき、
その手術に耐えられるうちに、あまり心臓や全身の臓器が弱るまでに、
手術をするほうが患者さんに得することになります。
ある程度「元気だからこそ」心臓手術が安全に成り立つ、というわけです。
しかしあくまでもその心臓手術が患者さんにとって有利・有益なものであり、かつ手術で勝てる見込みが十分にある場合の話です。
私たち医師はややもすれば患者さんの症状が強くなってから手術を勧める傾向があります。そのほうが協力を得やすいからです。
しかしそのために手術のベストタイミングを逃し、せっかく手術してもベストの結果が得られないことがあります。
たとえば心臓も肺も腎臓も肝臓も壊れてから、決死の思いで心臓手術する、などのパタンですね。心臓についていえば、心臓の筋肉がやられてから冠動脈バイパス手術や弁膜症の手術をするといったケースです。
私たちの経験では、患者さんはこうした手術のあとでも、多くは元気になられますが、やはり遅すぎるタイミングでは何かと危険性や苦労が増えるのです。
そこで心臓手術のタイミングで大切なことは、
1.情報やデータを十分集めることと
2.経験豊かな専門家と早めに、じっくり相談すること
です。
チーム医療という言葉がはやりですが、患者さんやご家族も立派なチーム員なのです。
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