心臓手術、創が小さいミックス手術(ポートアクセス法)はできないの?

心臓手術はこの数十年間、長足の進歩をとげて来ました。

より重症の患者さんをより安全に救命する努力と、同じ心臓手術でもより苦痛の少ないものとする努力がなされて来ました。

051_girl_500とくに小さい創で心臓手術を行うミックス手術なかでも創が一番小さく、しかも骨を切らないポートアクセス法は患者さんに大きな福音になっています。

しかしこうした低侵襲手術は心臓手術に熟練したエキスパートしかできないというのが一般的な見解です。

というのは視野が比較的狭く、一方向からのアプローチしかできず、しかも助手の手を借りないでソロで行う心臓手術であるためです。

なかでも僧帽弁形成術は、それ自体が経験豊富な心臓外科医がやるべき心臓手術として広く認識されているものですが、これをポートアクセス法でやるのはさらにハードルが高くなり、ふつうの弁形成なら目をつぶってでもできる、というレベルの外科医がやるべきものです。

高度な手術はアスリートと同様、いつも熟練していることが大切です。またそれが安全に直結します医療は私の町の私の病院・クリニックという優れたアクセスが重要ですが、こうした熟練が求められるタイプの心臓手術は全国の無数の病院で、それぞれ少数ずつ行われると、成績が低下し、患者さんが犠牲になることが学会などでも警告されています。

患者さんの側からも積極的に情報を集め、セカンドオピニオンなどで専門家の意見を聴くなど、慎重に対応されることが望まれます。

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最終更新日時

  • 平成24年 4月10日(火曜日)