腸骨動脈瘤とは
腸骨動脈瘤とは、
総腸骨動脈(腸骨動脈瘤の70%を占めます)かその枝である内腸骨動脈(20%)または外腸骨動脈(10%)がこぶのように広がる状態です。
腹部大動脈瘤と同様、大きくなると破れやすく破れれば死に至る病気です。血栓をつくって下肢の虚血を起こすこともあります。
腸骨動脈瘤の直径が3cmを超えると瘤は急に大きくなって行きます。
瘤は腹部大動脈瘤AAAと一緒にできることが多く、AAAの15から40%がなんらかの腸骨動脈瘤をもっています。片側のIAAがあれば反対側にもできることが少なくなく、注意が必要です。
瘤が小さい間は無症状ですが、6㎝以上に大きくなると周囲臓器への圧迫や血栓塞栓が起こります。そのため多くは他の病気の検査時などに偶然見つかります。
診断にはエコーとCTが有用です。
エコーは低侵襲で便利ですが瘤が蛇行しているときにはやや不正確になりがちです。
正確さではCTがやや有利ですが、造影剤が必要なことと放射線被ばくという点で劣ります。
腸骨動脈瘤がいったん破れると死亡率が高く、外科手術を行っても約 30%は死亡します。
診断が遅れると死亡率はさらに高くなります。
緊急のステントグラフトEVARは死亡率を下げるのに役立っています。
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