失神――ほうっておくと命にかかわることも
失神は危険な症状です。
失神を起こす原因には
心臓、脳、腹部内蔵、その他さまざまな病気や状況が考えられ ます。
そのままでは命の危険があることも多く、
とくに以下の状況では直ちに病院へ直行してください。
意識が戻らず、様子がおかしいときには救急車で。
救急車とはこうしたときのためにあるのです。
1.とくに危険なもの
意識を失う(失神発作)ときに周囲の方が見て
胸が痛い様子であれば、
心筋梗塞などの恐れがありただちに循環器科、救急科、心臓外科がある病院へ
失神発作のとき、お腹が苦しそうであったならば、
胃腸や食道から多量に出血している恐れがあり
直ちに病院へ。消化器科、(腹部一般)外科、救急科などで。
失神発作のとき、入浴や排便の最中であったり、
意識を失う前に嘔吐や強い頭痛があったようなら、
脳卒中の恐れがあります。けいれんがあることもあります。
直ちに病院へ。脳神経外科、神経内科、救急科など。
意識を失うとき、けいれんを伴っていれば、てんかんの恐れがあります。
直ちに病院へ。神経内科、脳外科、救急科などで。
失神発作のときに冷や汗や顔面蒼白などがあったり、
それまでに糖尿病でインシュリン注射や薬を飲んでいたら、
低血糖発作の恐れがあります。直ちに病院へ。
内分泌代謝内科、内科、救急科などで。
意識を失う前に嘔吐や強い頭痛があり、
首筋の筋肉が硬く突っ張ったり高熱があれば、
髄膜炎や脳炎、脳膿瘍などの恐れがあります。
直ちに病院へ、神経内科、脳外科、救急科などで。
激しい下痢や嘔吐のあとで意識がなくなるか薄れるなどのときは、
食中毒、赤痢、急性胃炎などの恐れがあります。
直ちに病院へ、内科や消化器内科、腹部一般外科、救急科などで。
意識がなくなった方が、過去に頭部の外傷を受けたことがあれば、
脳外傷の後遺症の恐れがあります。直ちに病院へ、脳神経外科など。
内蔵たとえば肝臓、腎臓、肺、膵臓の病気などの既往があれば、
それらの悪化の恐れがあります。直ちに病院へ、内科など。
暑い季節や状況とか強い日差しの中で意識を失い、
顔色は悪く手足が冷たくなっているときは、熱中症の恐れがあります。
直ちに病院へ。救急科などで。
しかし、いざその時になりますと、動転し、頭の中が真っ白になるものです。
そういう「わけがわからない」状況のときには、救急車を呼んで、近くの救急病院へ行って下さい。
もしあれば救急救命センターなどのしっかりしたところが良いでしょう。
日頃からこういう場合はここ、というご自分の救急病院を持っておく、考えておくのが賢明です。
2.その次に危険なもの
以下の状況では1.の失神発作よりは多少の時間的余裕はありますが、
なるべく早めに病院へ行き、原因をつきとめるようにして下さい。
意識の消失(失神発作)がごく短時間で、
40歳以上とか糖尿病などの持病がある場合は、
脳血管の狭窄(狭くなること)や不整脈(脈が極端に遅くなったり速くなるとき)、低血糖発作などの恐れがあります。
内科、循環器内科、神経内科、救急科などで。
短時間の意識消失で40歳未満ならてんかんやヒステリーなどもあり得ます。
まず内科や神経内科へ。
立ち上がったり長時間立っているときに意識を失い、
薬の服用後であれば、精神安定剤(トランキライザー)や高血圧のお薬(血管拡張剤、利尿薬、など)が原因のこともあります。
お薬を出している担当医にご相談を。
上記で薬を飲んでいないときは、
貧血や起立性低血圧、動脈硬化などの恐れがあります。内科や循環器内科へ。
失神発作は危険な症状ですが、治せることが多いため、ぜひ早めの行動をお願いします。
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