3b) (大動脈弁)二尖弁につきまして

大動脈弁は通常 3尖つまり開閉する部分が3つありますが、そのうちの2つが分離発育せず、結果として開閉部分が2つになることがあります。これを二尖弁と呼びます。

大動脈二尖弁と三尖弁の違いを示します二尖弁そのものは必ずしも病気とは言えません。実際大半の方々はとくに治療をせずに一生を送れるというデータも報告されています。

しかし同時に、開閉部分が2つというのは力学的にやや無理があり、次第に弁が壊れて狭窄(きょうさく、つまり狭くなること)や閉鎖不全(へいさふぜん、つまり逆流すること)などが起こります。この度合いが強くなり、心臓に負担が重くかかるようになれば、手術が必要になります。逆に、手術によってきちんと治すことができるともいえます。

同時に二尖弁の患者さんは大動脈が構造的に弱くなっていることが近年知られるようになりました。とくに上行大動脈の外側(患者さんからみて右側)が拡張し、あまり大きくなりすぎれば破裂の心配がでて来ます。そのため二尖弁大動脈弁の手術に際して、大動脈が将来破れそうな状況のときは、これも併せて治すようにしています。高齢者などではより低侵襲の、つまり体への負担が少ない方法で治すことで安全性を高めるようにしています。

大動脈弁二尖弁は生まれた時からの状態ですので、このWEBでも先天性心疾患のページでご説明しています。そちらもご参照ください。

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最終更新日時

  • 平成22年 3月10日(水曜日)