お便り 4 (虚血性心筋症の患者さん)

Asagao_b3年半前に虚血性心筋症(心筋梗塞などのあと強い心不全が起こる状態です)に対して冠動脈バイパス手術 と 左室形成術(バチスタ手術と同じタイプの手術です)を受けて頂いた患者さんからのメールです。

当時米田は京大病院に勤務しておりましたので手術も京大病院で行いました。

虚血性心筋症は原因が虚血でも結果的には拡張型心筋症となり、心臓のパワー不足が問題となります。

手術前はずいぶん悪い状態でしたが、心臓の機能回復は著明で、

お元気になられた患者さんの姿を拝見しますと私たちも本当に勇気づけられたものです。


昨今は虚血性心筋症だけでなく状態が悪い患者さんや重症の患者さんの手術や治療を手控えることを安全管理と勘違いする病院が全国的に増えました。

しかしそれは患者さんのための安全管理とは言えないと思います。

多数の重症の患者さんが大きな手術のあと、長期間元気に人間らしく暮らしておられることがそれを物語っています。

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米田正始 先生

寒中お見舞い申し上げます。
私は2005年10月に京大病院で先生の執刀により、左室形成術僧帽弁三尖弁の弁輪形成術、冠動脈バイパス術を同時に受けさせていただき、一命を取り留めさせていただきました**と申します。

現在は、最初に入院した病院でフォローの診察を受けておりますが、お蔭様で順調に回復し(収縮率 55%、07年12月)、2ヶ月に一度の通院と利尿剤・ワーファリンの服用だけで、元気に過ごしております。

昨春からは勤務先で小さいですが研究所の所長に就任し、若い人に負けないよう研究開発に明け暮れています。

先生と京大病院との一件は少し遅れて知り、署名活動も終了間際にほんの少ししかお手伝いできませんでした。
(中略)。

ずいぶん遅きに失するの感はありますが、あらためて御礼をさせていただくとともに、 今後も私のような重症患者の救命にご尽力いただけますようお願い申し上げます。

私も先生と同じ年の生まれで、梗塞を起こしたのは50歳の秋でした。
長期の開発プロジェクトが山場になっていたのと、新しい研究開発担当役員との軋轢で、
何とか結果を出さなければと、休みもほとんど家に居ないような働き方をしていました。

あとから考えれば、この時にもう少し体をいたわるような動き方をしていれば、避けられていたのかもしれません。その年の春の定期健診では循環器関係は異常なしで、何の用心もしていなかった中での突然の降板宣告でしたから、入院した当初は言葉では表現のしようの無い精神状態でどうしようもありませんでした。

先生のお陰で再チャレンジの機会を与えられ、「生かされている」自分を大事にしながら、
以前のようにがむしゃらにやるのではなく、若い人に成功体験を積ませながら、次の世代の人たちに何が残せるかを考えて仕事をしていきたいと思っています。

ながながと綴ってしまいました。申し訳ありません。
向寒の折、先生自身もご無理をなさらずにご自愛ください。

遅ればせながら御礼と近況報告まで。

********** そのあとまたメールを頂きました **********

米田先生

ご無沙汰しております。
(中略)

見た限りでは、私が心臓の大手術をしたようには見えないらしく、
事情を知らない人は、お構いなしに無理難題を押し付けてくれますので、
それはそれなりに困るのですが・・・。

今年の冬は昨年、一昨年に比べて随分楽に過ごせました。
毎年毎年、徐々に体力が戻っているのを実感します。
階段を駆け上がったりするのでなけれは、特別に不自由を感じることもありません。
実は、このメールも東京の主張先から発信しております。

現在の私がこのように第一線で居られるのも、ひとえに米田先生のお陰です。
誠にありがとうございました。
また、私のような人が不幸にしておられたら、是非、人生の再チャレンジができるように、
先生のご尽力をお願い申し上げます。

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最終更新日時

  • 平成24年 2月12日(日曜日)