1.心臓弁膜症―今なお油断ならない病気です
近年増える傾向にあり、これは人口の高齢化や動脈硬化の進行、さらには心筋梗塞などの虚血性心疾患の増加などが関与しているようです。
弁膜症の中には心不全、二次的な脳梗塞や肺炎などで命を落とす方が少なくありません。
しかし日ごろからちょっとした注意をし、予防や早期発見をすれば、予後は改善します。
若い患者さんの場合は、長期間安定しやすい治療法で、しかも高い生活の質(QOL)が得られる治療がいっそう重要です。
つまりあらゆる技術を駆使して弁形成を完遂することが大切です。
いずれにせよ心臓弁膜症は患者さんにとって勉強のし甲斐があるとも言えましょう。
ここではまず総論で心臓弁膜症全般の解説を行い、ついで個々の弁膜症を具体的に説明します。
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1) 心臓弁膜症、総じて
① 心臓弁膜症 とは?
◆ 心臓弁膜症の恐ろしさ
③ 手術 としてはどのよ うなものが?
④ 弁形成術 について、概説
⑤ 心臓弁膜症の名医とは?
⑥ ミックス手術(MICS、小切開低侵襲手術)について: 安全を維持しつつ、早期の社会復帰、仕事復帰をめざして
◆ とくにポートアクセス心臓手術について: ミ ックス手術の代表例です。
ハートポートとはどういう器械と方法なのですか?
◆ ポートアクセス法の位置づけは――過渡期?完成型?
◆ ポートアクセス法が前向きに安全に貢献する場合
◆ ミックス手術と安全性について: 安全性を確保するミックス手術MICSがあります
◆ MICS手術と術後の痛み軽減について: 痛みをしっかりとコントロールしてこそ早い社会復帰が促せますし、小さな創が意味を持つようになるのです
◆ ミックス心臓手術のあと社会復帰が早いのは本当?
◆ ミックス手術と美容効果: 美容は結果であり目的ではありませんが
⑦ 自己心膜について: 心臓や大動脈、弁の形成や再建に使える材料となります
⑧ 心臓ペースメーカー: 脈が遅すぎるときに威力を発揮します
昔も今もよくある弁膜症で、ある程度重症になれば心不全、不整脈(とくに心房細動)、血栓やそれによる脳梗塞などの問題が起こりやすいです。
僧帽弁膜症とくに閉鎖不全症では経験豊かなチームなら弁形成ができることがおおく、後の安全性・長期の生存率や生活の質が良くなります。
2) 僧帽弁膜症とメイズ手術
① どんな原 因 で僧帽弁疾患が?:いくつかの原因があります
◆ 僧帽弁閉鎖不全症 について
◆ 僧帽弁逸脱症
◆ 僧帽弁狭窄症について:閉鎖不全症とは異なる注意が必要です
◆ リウマチ性僧帽弁閉鎖不全症について:弁形成のチャンスが増えました
◆ IHSS(大動脈弁下狭窄症)にともなう僧帽弁閉鎖不全症について
◆ 機能性僧帽弁閉鎖不全症とは? 2種類あり心不全に注意です
② 僧帽弁形成術について
◆ ミックス手術(MICS、小切開低侵襲手術)による僧帽弁形成術
◆ ポートアクセス手術のMICS中での位置づけについて
◆ 弁形成用のリングについて
◆ とくにバーロー症候群(Barlow's syndrome)について
③ 虚血性僧 帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術 :心筋梗塞の後に起こる弁の逆流ですので、通常とは異なる弁形成が必要です
◆ 腱索転位術(トランスロケーション法):前尖はもちろん後尖も治せるようになりつつあります
◆ それをより進化させた両弁尖形成法(Bileaflet Optimization)とは?
④ どんな場合に僧帽弁置換術 を?:いざというとき役立ちます
◆ ミックス手術(MICS, 低侵襲小切開手術、ポートアクセス法)による僧帽弁置換術
⑤ 人工弁にはどんなタイプ が?:大きく2種類あります
◆ 生体弁 とは(右図が一例です)
⑥ 心房細動はどう怖い? :予後の観点から悪性であることがまだ十分は知られていません
◆ メイズ手術、その歴史と進歩、どう効くかを解説します
◆ 心房縮小メイズ手術:これまでのメイズ手術で治せなかった心房 細動を治すために開発しました
◆ ミックス手術(MICS、小切開低侵襲心臓手術)によるメイズ手術: 安全性を確保し、少ない疼痛や早い社会復帰、少ない輸血などで喜ばれています
⑦ 心房縮小メ イズ手術 では:治らないはずの心房細動が、、
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大動脈弁膜症もよくある心臓弁膜症です。
ある程度重症になれば僧帽弁膜症よりも突然死が多いのが特徴です。
とくに弁が狭くなる大動脈弁狭窄症では症状がある場合はもちろん、症状がない場合でも突然死などが起こります。
そのためこの大動脈弁膜症ではガイドラインにのっとって、タイミングを逸することなく手術することが安全上大切です。
3) 大動脈弁
① どんなタイプの病気が?手術は?
② 大動脈弁狭窄症 ではどんな 注意を?
◆ 大動脈弁置換術とは?
◆ ミックス手術(MICS、低侵襲小切開手術)による大動脈弁置換術
◆ IHSS(大動脈弁下狭窄症) とは? 似て非なる病気です
③ 大動脈弁閉鎖不全症 では?
◆ とくに「二尖弁」 について:二尖弁そのものは必ずしも病気ではないのですが、弁膜症になりやすく、大動脈疾患も併発しやすいため注意が必要です
④ 大動脈弁形成術 は有用?:二尖弁や大動脈基部拡張症あるいは急性大動脈解離などのときに役立ちます
◆ ミックス手術(MICS)による大動脈弁形成術:より早い社会復帰へ
⑤ ステントレス弁 の利点は?:弁輪つまり弁の土台がとくに小さいときや大きすぎる時などに役立ちます
⑥ 大動脈基部 の手術は?:進歩の速い領域です。外科医やチームの経験量・実力実績がものをいう領域でもあります
◆ ベントール手術 について: 大動脈基部を人工弁と人工血管ですべて取り換える手術で、これまでの定番、標準手術でした
◆ ミニルート法(インクルージョン法):ベントール手術をよりコンパクトに低侵襲にしたものです。状態の悪い患者さんや再手術などの時にも活躍します
◆ デービッド手術 :患者さんご自身の弁を温存する基部再建術です。若い方を中心 に、より多くの方々のお役に立つでしょう。弁膜症が発生するまでに大動脈基部を治そうというときに最強の方法となります
◆ 日本マルファン協会での講演と質疑応答 2010年8月 へ進む
⑦ 大動脈炎症候群 では?:組織が炎症で壊れやすいため通常よりも強固な手術操作が必要です。また炎症の長期にわたる抑制や体の他の部の健診も大切です。
⑧ 経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)について: 今後が期待される新しい治療です。しかしまだ問題も多く、これからの研究と改良が大切です。
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三尖弁はどちらかと言えばあまり目立たない弁です。
しかしこれが強く逆流すると心不全さらに肝不全を併発し、それが進むとうっ血性肝硬変などの肝機能障害に至り、命にかかわります。
そこで三尖弁膜症が強いときには油断ができません。
4) 三尖弁の弁膜症
① 三尖弁閉鎖不全症 とは?
② 三尖弁閉鎖不全症には危険 なものが?
◆ 三尖弁形成術について
◆ ミックス手術(MICS、小開低侵襲手術)による三尖弁形成術について
③ ペースメーカーケーブルによる三尖弁膜症 とは?:EBM(証拠にもとづく医学)では知られた病気ですが、意外に知られておらず、患者さんも無防備になっているケースがよく見られます
④ 三尖弁置換術 について:弁形成ができない場合に行います。弁形成が難しい場合でも、さまざまな方法を駆使してなるべく弁置換を避けることが患者さんの安全のために大切です
心臓弁膜症は永い間には病気が進行したり、別の弁が病気になったりすることがあります。
そこで手術で良くなった患者さんも定期健診は重要です。手術はなるべく1回で完了すべきですし、そうした努力を行っていますが、病気が進むときには2度目あるいはときに3度目の手術が必要なこともあります。
そのためのノウハウや準備も患者さんを救うために役立ちます。 .
5) 再手術(再開心術)
① どんな時に必要?
② どんな問題 が?
③ とくに僧帽弁形成術の再手術について: 通常の再手術以上に工夫や経験が必要です
弁膜症の中で、ちょっと風変わりな、しかし油断すると危険な病気が感染性心内膜炎です。
弁やその付け根がばい菌にやられ、ばい菌の塊がちぎれてどこかへ飛べば、その行き先の臓器の不全という形で大きなリスクをもたらすことがあります。
中でも脳に飛んだ場合は脳梗塞となり大きな障害を発生させる恐れがあります。
また弁が破壊されれば心不全が危険なレベルにまで悪化することもあり、要注意です。 .
6) 感染性心内膜炎 
① どんな時に 起こりやすい?
② どう怖い?
③ 人工弁 に起こったら?: しばしば重篤で頑張って治す必要があります
抗凝固療法は昔からある有用な治療法です。
とくにワーファリンが代表格です。
しかしワーファリンは効きすぎれば脳出血、鼻血、出血などを起こしますし、効きが足りなければ血栓ができることがあります。
いかにしてワーファリンの効き具合を安定化させるかが重要です。
同時にワーファリンが要らない手術を行うようにしています。
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7) 抗凝固療法
をご参照ください。米田正始の運営サイトです。
心臓弁膜症のお問い合わせはこちらへどうぞ
❤参考:「All About」の拙筆 動悸の原因・病気一覧 をご参照ください
❤同、拙筆 心不全その他 もご参照ください


