8) 左室形成術を強化する方法

Q:左室形成手術をより強化するための方法は?

まず僧帽弁輪形成術(MAPと呼びます)を併用することで左室基部のパワーアップが図れることを動物で証明し、患者さんにも積極的に活用しています。

加えて両室ペーシング (CRTと略します) というペースメーカーの発展型が効果を出す患者さんには内科と協力して積極使用しています(ドール手術や両室ペーシングにつきましては 4.虚血性心疾患の項をご参照下さい)。左室形成手術の適応がないケースでは僧帽弁輪形成術やCRTで対処することもあります。CRTはうまく使えば治療成績の向上や患者さんのQOLの改善に役立つ方法です。

患者さんの体力がない場合は、より必要な手術を絞り選んで行います。逆に若い患者さんではしっかりと治すことが有利なこともあります。個々の患者さんの状況をしっかり把握することが成功率を上げるために大切です。

虚血性心筋症・虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対する複合手術。海外のジャーナルにも掲載され当時の新聞でも報道されました。 

     複合左室形成手術の一例です。

当時めずらしい手術として新聞などで報道されました。手術前はショック(血圧が十分出ない)で危険な状態でしたが、5年以上たつ現在もお元気です。

バチスタ手術変法(左室側壁に)とセーブ手術(心室中隔に)の位置関係がわかります。

                                                                                                  もちろんお薬の適切な活用は手術のあとも重要です。心臓をリラックスさせてエネルギーを貯めさせて元気にするタイプのお薬、たとえばベータブロッカーやACE阻害剤またはARBと呼ばれる薬、またアルダクトンAと呼ばれるタイプのお薬をしっかりと併用して、手術である程度良くなった心臓をさらに改善するようにしています。それにはもちろん循環器内科の先生方や開業医の先生方とのチームプレーが役立っています。心臓の手術もチームによるアフターケアが大切というわけです。

同じ意味で心臓リハビリも進めるようにしていますし、もとの疾患たとえば糖尿病や高血圧や肥満その他さまざまな病気の適切な治療やコントロールも大切です。患者さん全身として元気になって戴く努力が本筋の治療です。

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9) サルコイドーシス心筋症

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最終更新日時

  • 平成22年 7月26日(月曜日)