8) 左室緻密化障害―手術で治せる部分があることも
左室緻密化障害
心筋症・心不全のページをご覧ください。
左室緻密化障害は長らく知られない病気でしたが、近年研究が進みました。
内科治療(たとえば心不全に対する利尿剤やARB・ベータ遮断剤などのお薬)では対処できないときに外科手術ができるようになりつつあります。
左室緻密化障害の患者さんの多くはこども時代や青年期に亡くなられ、比較的軽症の患者さんが成人に達し、そこで診断を受けておられるものと思います。
もとは比較的軽症の緻密化障害であっても、診断時には心不全や脳梗塞などを発症しておられることが多いです。
私たちは左室緻密化障害に対する左室形成手術成功例を世界で初めて報告しました(英語論文のページ194番をご参照ください)。
心不全と左室内血栓をパッチ形成することで同時に解決する努力を続けています。
手術事例 左室緻密化障害 1 、手術事例 左室緻密化障害 2 をご参照ください
内科や開業医の先生方とも連携し、この病気への理解を深めることで、早期発見・早期治療し、必要なら大きな問題が起こるまでに手術で治すことを提唱しています。
心筋(心臓の筋肉)そのものが次第にやられて心不全が対処できなくなると、その重症度や年齢その他の状況によっては心移植が必要となることもあります。
とくに心筋が虚血のため硬くなり、肺の血液が心臓にもどりづらくなると肺高血圧症となります。この状態になると要注意です。
左室が弱った結果、機能性僧帽弁閉鎖不全症が発生して肺高血圧になっているケースでは、それを僧帽弁形成術で治すことで肺高血圧も改善します。
しかし心筋そのものの病気で肺高血圧となると通常の治療は難しくなります。
そこまでに心臓をできるだけ守ること、これが大切です。放置しておいてはいけません。
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