6) 動脈管開存症 (PDA)
動脈管開存症
動脈管開存症は胎児のころに活躍していた血管が生まれてからも残ることで起こる病気です。
動脈管開存症が大きければ心不全や肺高血圧などの危険な状態になりやすいため手術を行いますが比較的小さい動脈管でもそのままでは感染性心内膜炎になるリスクがあるため手術して治すことが普通です。
治療はカテーテルを用いて内側からコイルを詰めて動脈管を閉鎖する治療が進歩しつつありますが、手術も子供の成長を考慮してなるべく小さな傷で治せるような工夫(小切開、クリップ、胸腔鏡など)がなされています。
動脈管とはもともと消滅していく運命にある臓器ですので、年々弱くなって行きます。患者さんの年齢が30歳を超えますと動脈管に石灰化が生じ、50歳を超えると組織そのものがより弱くなるため、単に動脈管を糸などでしばると破れることがあります。破れれば命の危険があります。それよりも確実に、体外循環・低体温を用いて動脈管開存症の穴(入口)を閉じるのが安全上勧められます。
肺高血圧が高度になるとアイゼンメンガー症候群と言われる状態になります。そうなるまでに安全に手術して治してしまうことが有利です。
私たちは工夫を重ねて安全に、比較的軽い低体温で、比較的短時間の体外循環を使い、少ない侵襲(体への負担)で手術するように心掛けています (手術事例・大人のPDA)
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