6) 感染性心内膜炎 ②どう怖い?
感染性心内膜炎 IEは原因菌によっては抗生物質の効きも悪く、菌体のかたまりがちぎれて飛ぶと脳卒中な どの重大な問題に発展します。
また、それを治すためとはいえ、感染のある部位に人工物(弁形成の糸や人工弁など、感染には弱い)を入れな くてはいけないというジレンマもあります。
そこで積極的に手術を行うとともに、菌や感染組織をきれいに取り去り、こわれた弁は なるべく形成し、形成が良くない場合には人工弁を用いて治療します。
手術の後もできるだけ原因菌に焦点をあわせた抗生物質で徹底的に感染を解決します。
活動性IEの場合は4-6週間、こうした治療を行います。
これが感染の根絶に必要なのです。
さらに弁再建手術や左室形成手術のノウハウを活かせば徹底した感染組織の切除が可能となり、殆どのIEの患者さんを救命できます(弁膜症 手術事例4)。
僧帽弁や大動脈弁の弁のみならず弁輪(弁の付け根、重要部分)や両弁輪の境界部までが感染で破壊(大動脈基部膿瘍など)されていても、再建が可能で す(左図)。
このレベルの手術になりますと、弁だけでなく左室の再建の技術や経験が必要となりますので、それらの経験が豊かな医師にご相談されることを勧めます。
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