6) 感染性心内膜炎 ①どんな時に起こりやすい?
Q: 感染性心内膜炎とはどんな時に起こりやすいのですか?
若い方から高齢者まで少なからず起こり得る弁の病気として感染性心 内膜炎(IEと略称します)があります。
感染性心内膜炎IEは心臓の弁が細菌などでやられる病気です。
まったく弁に病気がない人でも起こることはありますが、何らかの心臓病がもともとあった方に起こりやすいとされています。
たとえば心室中隔欠損症や僧帽弁逸脱症(弁が左房に落ち込みます)・僧帽弁閉鎖不全症
(弁逆流が起こります)が代表的です。
あるいは大動脈弁二尖弁(通常3つある弁尖が2つになる病気です)や動脈管開存症、大動脈弁閉鎖不全症はじめさまざまな 疾患や状態が遠因になっています。
きっかけは抜歯やけが・なにがしかの感染、注射の回し打 ちなども含まれます。
一般にはなにがしかの血流ジェットがあり、その近くで血流がよどむときに細菌が繁殖しやすいと言われています。
上記の疾患群にはいずれも血流ジェットがあり、その周辺によどみが発生しやすいと考えられています。
同じ理由で、ジェットが発生しにくい心房中隔欠損症や僧帽弁狭窄症には感染性心内膜炎IEは起こりにくいです。
また一度感染性心内膜炎IEになってお薬(抗生物質)で治っても、その原因が残っている場合は、しばしば再発することがEBM( 証拠・根拠に基づく医学)で知られています。
より注意が必要です。
上記の心疾患をお持ちの患者さんにおかれましては、もし高い発熱や、そう高くなくても3日以上続く発熱があれば医師にご相談されるのをお勧めします。
とくに抜歯やけがの後であれば一層の注意が望まれます。
発熱の原因がわからないときには心臓とくに弁膜症の専門家にもご相談されるのが安全です。
参考: 感染性心内膜炎の治療ガイドラインへ
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