5) 再手術(再開心術) ②どんな問題が?
Q: 再手術ではどんな問題があるのですか?
再手術は一度目の手術のために心臓と周囲の組織が癒着したり変化を起こしている場合も多く、それらの癒着を安全確実にはがす必要があります。
なかでも前回手術が冠動脈バイパス手術で、その時のバイパスグラフトが開存している場合、そのグラフトを傷つけると危険なことが多いため、注意と経験・技術が必要です 。 (手術事例 バイパス術後の再手術弁置換術)
しかも再手術の患者さんは長年月の間に心臓に無理がかかったりしている場合が多いため、初回手術の患者さんよりも心臓や他内臓が弱っていることも多く、重症の方が多いため、より的確な治療が要求されます。(手術事例 僧帽弁の再々手術)
そのため再手術は心臓外科医の力量がはっきりと
現れる領域で、豊かな経験と実績のある外科医・チームでは再手術は一回目と大差ないほど安全に行えますが、熟練していないチームでは死亡率が高まります。
私達は再手術を以前から重要種目の一つとしており、3-4回目の手術でも安定した成績を出しています。
韓国から来られた4回目手術の3弁置換手術の患者さんは当時の学会(2000年)でも発表致しました(左図)。最初の2回は米国にて受けておられました。
名古屋ハートセンター開設から1年余りが過ぎましたが、全国から再手術(再々手術、再再々手術も)の患者さんが来て下さるのは光栄なことです。普通の手術よりはリスクが高いのですが、経験がものを言う領域でもあり、全員軽快退院記録を伸ばせるよう全力を尽くしています。
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