3) 大動脈弁 ⑦大動脈炎症候群では?
Q: 大動脈炎症候群で大動脈弁閉鎖不全症等になっているときも手術できるのですか?
手術は十分できます。ただし大動脈炎の患者さんでは大動脈が炎症によって壊れる傾向が あり、弁置換手術ひとつを例にとっても、通常どおりの形で人工弁を弁輪(もとの弁の付け根の部分です)に縫いつけるだけでは、後日、手術で縫った場所がちぎれるなどの可能性があります。
そこでさまざまな補強法が内外で報告されてきました。私たちもこの問題に取り組み、こうしたケースでは人工弁を二重に縫いつけたり、人工弁と患者さんの弁輪の間に心膜フェルトを介在させることでたとえ大動脈炎で弁輪が少々壊れても、心膜が全体の崩壊を防ぐようにしています。また炎症を起こしている大動脈をなるべく残さないように、ベンタール手術のような大動脈基部置換術や、場合によっては大動脈弁輪再建術なども加えます。
なお大動脈炎を抑えるためにステロイドを服用しておられる患者さんでは感染に弱く治りも遅いため、一層の注意が必要です。
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