12) 左室形成術と他治療法
Q: 手術の後でお薬やその他の方法ではどのようなものが役立つのですか?
一旦手術を乗り切れば心臓も全身もかなり良くなることが多いため、その改善した心臓を長く守るため効果あるお薬(ACE阻害剤、ARB、スピロノラクトン、β―ブロッカー、などなど)を研究し使いこなしています。
前3つはレニン‐アンギオテンシン系という体の中のホルモンシステムを制御して心臓への負担を減らすものでそれぞれ良さがあり、併用もある程度効果が上がります。
ベータブロッカーは体や心臓をどちらかと言えば休ませてエネルギーを蓄えさせることで元気にする薬です。血圧は多少とも下がる薬ですのでうまく調整して使います。
これらのお薬はうまく使えば、それぞれ単独でも心不全の患者さんの寿命を長くしたり生活の質を向上したりするのに役立つことが知られています。これらを手術と組み合わせれば一層の改善が期待されます。
近い将来には再生医学の方法(細胞移植、血管新生や抗繊維化治療とくに遺伝子もベクターも使わない安全なたん白徐放剤で)も併用して心臓をさらにサポートする予定で、すでに動物実験では良い成績を出しています。
日本では規制が強いため、先進的な治療に理解のあるタイ国で再生医療を開始しつつあります。タイで実績を上げ、日本に逆輸入したく考えています。


