11) 冠動脈ろうと冠動脈瘤―破れたり心不全・感染などが起こるまでに、、

冠動脈ろう は冠動脈造影検査を受けた患者さんの0.2%に見つかる比較的稀な病気です。

その3割に冠動脈瘤を合併しています。

冠動脈ろうを通った(シャントと呼びます)血液の量が多ければ心不全・心筋虚血(狭心症とよく似た状態)の症状が現れます。

また感染性心内膜炎も起こりやすいとされています。

心不全やシャント量が多ければ、あるいは瘤破裂などが起こりそうな場合は外科手術の適応となります(手術事例 冠動脈瘤)

 

私たちはできるだけ冠動脈ろう・冠動脈瘤の入口と出口を閉じるだけでなく、瘤そのものを閉鎖してシャントを解消するようにしています。

というのはしばしば入口・出口以外に動脈や静脈と交通していることがあり、これを残すと不完全治療になりかねないからです。

可能な限り体外循環を使わないオフポンプバイパスの方法で手術しています。


冠動脈瘤は川崎病の後遺症として起こり得ることが知られています。

瘤や合併する冠動脈狭窄のために手術が役立つことが多々あります。

川崎病に特有な血管の炎症やそれによる血管内膜の破壊が強いケースほどバイパス手術は役に立ちます(心臓手術事例)。

というのはバイパス手術でもちいる内胸動脈グラフトが血管を守るホルモンを出せるからです。

カテーテル治療PCIで使うステントとくに薬剤溶出性ステントは血管内膜を傷めるため川崎病では一層不利な状態になります。

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最終更新日時

  • 平成24年 1月30日(月曜日)