1) 先天性心疾患について―とくに大人で
成人期の先天性心疾患について
先天性心疾患につきましては、私たちは青年期・成人期に達した患者さんを中心に治療いたしております。
ただし小さい患者さんでも病気が心筋症・心不全などの成人と同様の疾患の場合はお役に立つことがあります。弁膜症も同様のことがあります。
成人期の先天性心疾患を治療する上での注意点は、
1.心臓の病気自体はもともと先天性心疾患で、構造が健康な方の心臓病とは異なりますので、大人の心臓病とは異なる視点が求められます
2.しかし成人としての病気や弱点を患者さんが持っておられることも多いです。とくに60歳以上のご年齢では動脈硬化などの生活習慣病や加齢による疾患が加わり、成人の視点からの全身的なケアや治療が必要になることもあります
3.もとの先天性心疾患が長年月の間に変化し、二次的心疾患を合併したり心筋が弱ったり、さまざまな弱点や問題が発生している可能性があり、これらを考慮して治療する必要があります
4.こどものころ、手術を受けていったんお元気になられたものの、10年20年30年と経つうちに新たな問題が起こったり、昔治したところがまた変化したりということもあります。
こどもの心臓病と大人の生活習慣病そして再手術の豊富な経験と複合チームの総合力で治療にあたることが安全上大切です
先天性心疾患つまり生まれた時から心臓病がある患者さんでも、こども病院は通常15歳ま では受付ますが、それ以後は対応できないところが多いです。
その一方、大人の病院での循環器内科では先天性心疾患に詳しくない先生が多いのも事実です。
そこで心臓外科医のように、こどもから大人まで心臓病を治療した経験が豊富な医師 がいるところでこうした患者さんをフォローさせて戴くことのメリットがあると考えるわけです。
そういうことで、成人期の先天性心疾患の手術・治療に際しては、小児循環器科や小児心臓外科のエキスパートの先生方あるいは大人の心臓内科の専門である循環器内科の先生方と協力して複数の視点でベストの治療を求めるようにしています。
参考:全国心臓病のこどもを守る会につきまして
以下の各ページで成人先天性心疾患の立場から治療している疾患を順次ご説明します
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