1) 虚血性心疾患とはどういう病気ですか?―大勢の国民の命を奪う病気です
この病気は冠動脈(図)の動脈硬化により冠動脈がせまくなったり閉塞することで起こります。
狭心症や心筋梗塞などが起こります。
ライフスタイルの欧米化とともに増加し、死亡原因のトップレベルを占めるようになりました。
リスクファクター(病気の原因、たとえば糖尿病や高血圧、喫煙、高脂血症、家族歴や最近注目されているメタボリック症候群など)をうまく押さえ込んで予防するのが一番なのです。
また慢性腎不全・血液透析も丁寧にフォローする必要があります。
こどものころに川崎病(略称MCLS)で冠動脈の病気を患われた方も大人になってから冠動脈の病変が進むことがあります。
しかししかし病気が進んでくると命にかかわるため治療が必要になります。
治療はできるだけ 内科治療(生活・食事・運動指導やお薬、あるいはカテーテルという「くだ」や「風船」「ステント」を使います をするのですが、内科治療では助からない状態になりますと手術が必要です。
慢性腎不全・血液透析の患者さんの場合は病気の進行が早い傾向がありますので注意が必要です。
甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症、などの患者さん、あるいは仕事などでストレスの多い方も同様です。
これらを早期診断するためには、MDCT検査が勧められます。
CTですので、横になっているだけで撮影は5分ほどで終わります。
造影剤を入れるために点滴は必要ですが、痛みはそれのみです。
検査後まもなく、造影剤は尿となって体外へでます。
このMDCTの性能が上がり、快適に冠動脈の検査ができるようになってから、患者さんの早期診断ができるようになり、大きな恩恵となっています。
メモ: 虚血性心疾患を予防するために上記のリスクファクターの克服やコントロールは大切です。
それぞれ近年進展があります。
糖尿病は食事運動療法がさらに進化し、お薬も一層効果的になって来ています。
高脂血症も上記運動や食事療法、より効く薬と、善玉悪玉コレステロールや中性脂肪の定期検査に加えて、脂肪酸4分画の検査で体に良い脂肪酸の比率をコントロールすることでこれまで以上に体が守られるでしょう。
高血圧も良く効く薬が増え、それ以上に新しい科学的ダイエットで体重を無理なく減らせれば、メタボリック症候群そのものが改善できるでしょう。
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