③心臓弁膜症にたいしてはどのような手術が?
心臓弁膜症手術には患者さんの弁を修復して使う「弁形成手術」と、人工弁で取り替える「弁置換手術」があります。私達は豊富な経験をもとにして極力弁形成手術を行うようにしています。やはり親からもらった天然の弁は安全安心で優れているからです。弁形成術はとくに僧帽弁や三尖弁に適する場合が多いですが、大動脈弁でも形成に適した条件をみたす場合は積極的に行うのが良いと考えています。なかでも若い患者さんは弁形成によって大きな恩恵を受けられるためとくに意義があります。
いずれの手術の場合でも弁の付け根である弁輪や心臓の基本骨格さらには左室まで治さなければならない重症の患者さんもおられます。そのため弁膜症手術も大きな手術もゆうゆうとこなせる熟練チームで行うことが患者さんの安全上、有利なのです。
弁置換手術のうち機械弁(金属でできた弁)を用いる場合はワーファリンと(写真左)いう血栓予防のお薬を飲み続ける必要があります。弁置換手術でも生体弁というウシやブタの弁を使う場合はワーファリン不要となります。ただし心房細動という不整脈が取れないときはワーファリンが外しづらいです。そこで生体弁では状況が許すかぎり積極的に心房細動を治すのが患者さんに益するものと言えましょう。
ワーファリンは上手く飲めば素晴らしいお薬ですが、間違った飲み方をすると危険なこともあります。
きちんと飲んでも時に出血などの合併症が起こることがあるのが弱点です。詳しくは下記をご参照下さい。 平素からの正しい使い方といざという時の救援体制が大切と考えます。
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