①心臓弁膜症とは?―弁の病気ですが進むと体がやられます
弁膜症(あるいは心臓弁膜症)とは僧帽弁、大動脈弁、三尖弁ときに肺動脈弁などが壊れる病気です。
血液が逆流する閉鎖不全症と、血液が流れにくくなる狭窄症があります。
いずれも心臓のどこか(左室や左房あるいは右室や右房など)に負担がかかります。
弁膜症が軽い間は大きな問題は少ないのですが、病気が進めば不整脈たとえば心房細動や心不全あるいは血栓・塞栓(脳こうそく など)を合併したり二次的な肺炎その他の病気で死亡する心配がでてきます。
実際大動脈弁、僧帽弁、三尖弁のいずれの場合でも、重い弁膜症になりますと、2-3年の間に多くの患者さんが亡くなるということが知られています。
なかには1年以内に突然死するといったタイプの弁膜症もあります。
しかし逆にそうした問題が起こるまでに治療すれば回避しやすくなる病気でもあります。
つまり心臓弁膜症は不治の病ではないのです。
予防が第一ですが、予防しきれないケースも多く、その場合は早期発見、早期治療が役立ち、それでも重症化すれば適切な手術で治せるのです。
そこで必要な手術を、それもベストのタイミングで行えるよう、弁膜症にはガイドラインが日米の主要学会が作っています。
これをもとにして判断すれば患者さんにもっとも益する治療ができるのです。
つまり不要な手術を避けることができますし、手遅れで手術ができないといったことも回避できるわけです。
弁膜症の相談は弁膜症に精通した専門家にするのが安全です。
メモ: 弁の閉鎖不全症では血液が逆流するため、その逆流血液がもとの部屋に戻って来た分だけもとの部屋は多くの仕事を強いられます。
また逆流先の圧が高くなり血液が渋滞します。
逆流が強ければ悪循環となり時間とともに心臓も全身も弱って行きます
メモ:弁の狭窄症では血液が渋滞するため、その手前の部屋の圧が高くなり、肺うっ血や肝臓うっ血が起こり、肺炎や呼吸不全あるいは肝機能障害などが起こります。
もとは心臓の病気でも次第に他の内臓がやられて行くわけです。
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