弁膜症、総じて
僧帽弁、大動脈弁、三尖弁ときに肺動脈弁などが壊れる病気です。
血液が逆流する閉鎖不全症と、血液が流れにくくなる狭窄症があります。
いずれも心臓のどこか(左室や左房あるいは右室や右房など)に負担がかかります。軽い間は大きな問題は少ないのですが、病気が進めば不整脈や心不全あるいは血栓・塞栓(脳こうそく など)を合併したり二次的な肺炎その他の病気で死亡する心配がでてきます。
Q: どんな原因の弁膜症が多いのですか?注意点は?
弁膜症は昔はリウマチ性のものが多かったのですが、最近は動脈硬化性や変性(年齢による)あるいは感染性心内膜炎(ばい菌に弁が破壊される病気)によるものも増え、全体として増加傾向にあります。軽症の間はお薬や養生で良いのですが、一旦心臓に無理がかかりだすと、手術をして病気の進行を止める方が安全なケースも多く、中にははっきりした症状がでる頃には心臓がうんと悪くなっているという病気もあり、専門医とよく相談することが大切です。
なお感染性心内膜炎の患者さんはばい菌の塊が心臓から外れて脳や全身に飛びそうな場合は早期手術が必要です。というのはもしその塊が脳へ飛べば脳こうそくとなり重大な事態になるからです。なお僧帽弁では心筋梗塞のあとで発生する虚血性僧帽弁閉鎖不全症が増加しています。
Q: 手術治療法としてはどのようなものがあるのですか?
弁膜症手術には患者さんの弁を修復して使う「弁形成手術」と、人工弁で取り替える「弁置換手術」があります。私達は極力弁形成手術を行うようにしています。
弁置換手術のうち機械弁(金属でできた弁)を用いる場合はワーファリンと(写真左)いう血栓予防のお薬を飲み続ける必要があります。
ワーファリンは上手く飲めば素晴らしいお薬ですが、間違った飲み方をすると危険なこともあります。
きちんと飲んでも時に出血などの合併症が起こることがあるのが弱点です。詳しくは下記をご参照下さい。




