手術事例 典型的な僧帽弁形成術
患者さんは39歳女性。 後尖逸脱による閉鎖不全症。海外(アジア)出身で将来もしもの帰国などの場合の安全性も考え、僧帽弁形成術が極めて意義ある状態でした。
1. 僧帽弁後尖の一部が伸びきって だらだらになっています。
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典型的な後尖逸脱による僧帽弁閉鎖不全症です。
前尖は問題ないという所見でした。僧帽弁形成術のもっともやりやすい、良い適応といえましょう。
2. 伸びきった後尖の一部を切除 (矢印)しているところです。(憎帽弁四角切除術)
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これは30年以上の長年の歴史と実績がある方法で、一旦弁の逆流が止まれば僧帽弁形成術として良い結果が長持ちします。
四角切除以外に三角切除その他いくつかの変法があり、患者さんの状況に合わせて適宜活用しています。
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組織がちぎれないように工夫しながら再建します。
また切除範囲が大きくなりすぎると問題が生じるため、他の方法と取捨選択したり時には併用するケースもあります。 .
僧帽弁形成術では必要に応じて後尖の高さ調整をしてSAM(収縮期の前尖前方移動)が起こらないようにします。
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4. 僧帽弁輪も形成し(リングが一部見えています、矢印)、
管から左室に水を入れて逆流がないことを確かめています。逆流試験です。
僧帽弁形成術に使うリングは大きく分けて柔らかいタイプと硬いタイプがあり、それぞれ特長があり、使い分けています。
5. ここで弁を押して多量の水や血液が流れで出る(矢印)のを見て、
僧帽弁が漏れなくなったことを確認しました。
逆流試験合格です。
逆流試験にも多少の弱点があるため、最終的には体外循環を降りてから、経食道エコーで確認します。
僧帽弁形成術がこのようにきれいに仕上がりますと、10年後もほとんど(90数%)の患者さんは問題なく、20年後でも大半の患者さんはお元気です。
しかもワーファリン不要のため病院に毎月通って血液検査と処方を受ける必要がないため、健康人と同じ形でのびのびと普通に暮らせます。激しいスポーツや妊娠出産なども可能になります。
僧帽弁形成術は少し複雑になりますとワンパターンの操作では治し切れないため、豊富な経験量がものをいう手術です。実績で医師や病院を選ぶことが安全上大切です。それは患者さんの権利なのです。
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