手術事例 2 セーブ手術とバチスタ手術変法の併用 (50代男性)
手術事例 2-1
50代男性で、左室前壁梗塞後の心不全・ショックのために緊急手術となりました。
手術中の検索で左室側壁にも病変があったため心尖部温存バチスタ手術(矢印)で左室側壁を切除・縮小しました。これによって左室機能の改善と僧帽弁のテント化の改善が得やすくなります。
手術事例2-2 心室中隔の病変は心基部まで広がっていたため、
心室中隔尖の奥深いところから左室前壁までを修復しています。
これにはセーブ手術が適しているためこれを用いました。他の方法、たとえばよく使われるドール手術ではこの部位に用いると左心室が丸くなり心不全が悪化することがあります
弁輪つまり僧帽弁の付け根の部分を適正なサイズと形にします。これにより僧帽弁の安定性が増します。
この手術を行った5年前と比べて最近はリングの選択肢が広がり、患者さんの病気や状態に合ったリングの選択ができるようになりました。
私たちは科学的データにもとづいて、僧帽弁と左室基部を同時に形成するためにリングを弁輪に縫着します。
手術事例2-4 冠動脈バイパスと三尖弁形成を行って手術完成です。
手術前はIABP(大動脈バルーンパンプ)と多量の強心剤を必要とする重症でしたが無事元気に回復されました。
5年後の現在もお元気です。術前どれだけ重症でも、あきらめてはいけないというお手本のような患者さんです。




